2004-12-26

近況

最近少し映画を見るようになった. メモをつけておくことにする. 詳しい人は色々教えてください. 映像リテラシを圧倒的に欠いてます.

最近見た映画 : ネオ・ファンタジア

音楽にあわせたアニメーション. ディズニーのファンタジアへのオマージュ, ということになっているらしい. 6 編からなるオムニバスで, つなぎの部分は実写. まず, "ボレロ" のアニメーションがいい. 生命の創成から人類までの進化(?)が, ボレロにあわせた生き物の行進として描かれる. そのテンポのよさやダイナミクスが見事. 他に廃屋に住む猫が幸せな時代を思いだす "悲しみのワルツ". これは猫がかわいくていいかんじ. あとの 4 編は割とどうでもいい. '79 の頃は風刺の対象ってこんなんだったのね...などと思うくらい.

実写パートは, アニメーション部分の絵をかくアニメータ, オーケストラを演奏する老婆とその指揮者, プロデューサと使用人などが登場するドタバタ劇. なげやりさに脱力するも, それがいい味だしてる気はする. 使用人役の女の子は美人. どのへんがフェリーニっぽいのかはさっぱりわからず. (分数のやつくらいしか知らんのでなんとも.)

イタリア・アニメーション映画祭 でしかやらないのかと思っていたら, 来月から普通にロードショーするらしい. 仕事を圧してまで見に行ったのは徒労だった...

最近見た映画 : スパニッシュ・アパートメント ()

モラトリアムなフランス人がスペインに留学してアパートの住人(学生)と仲良くなったり人妻と不倫したりして, めでたく帰国して念願の国家公務員の職に就くけどやっぱり憧れだった小説家になろうとおもいます. という話. しょうもない言訳系欲望充足物語. 世間の評価が高いのはよくわからない. 舞台設定とかシチュエーションの洒落っぽさで煙に巻かれているのかしら. あるいは単に私がこの手の話を嫌っているだけかも. 部分的に面白いところはあり.

最近見た映画 : ドリーマーズ ()

主人公の映画マニアなアメリカ人が, 同じく映画マニアなフランス人姉弟と知り合い, 仲良くやっているうちにいつの間にかひくにひけない怪しい関係に溺れていく. そんな話. モラトリアムに違いはないが, スパニッシュ・アパートメントと違って自覚的な感触. 責任とか道理とかそんなくだらんものは知らんもんね, わたしらは楽しくやってるからおまいら貧乏性はうじうじしてなさいね, とヨーロッパがアメリカをばかにしてせせら笑うかんじで, ちょっと腹がたつけど痛快だった. 欲望に溺れていく姿も挑発的でいい. 優美な退廃を描くのって大陸の人の特権だな. 日本の退廃は気候上の都合でどうしても湿度がたかくてやなかんじになってしまう.

最後はぐだぐだするけど, おおよその場面は楽しい. 絵もきれいで満足.

最近見た映画 : オランダの光 ()

フェルメールなどオランダの画家が描く絵の光は何か違うという話から, オランダの光は実際に違うのか, 違うなら何が違うのかをインタビューしてあるくドキュメンタリー. 画家, 気象士, 芸術史家, トラック運転手, 農家.... 結局結論はでない. それなりに楽しい. が, 眠かった. NHK (ETV 特集) でやっていそうな内容.

最近見た映画 : スカイキャプテン ()

CG 目当てに鑑賞. ラピュタ, ルパンIII世, スターウォーズをごっちゃにしたようなバカ映画. 同行の友人によればグウィネス・パルトロウが出なければ駄作とのこと. たしかにストーリーはあってないようなものだった. SF と呼ぶのも気がひけるようなアホギミックが色々でてきて, もっぱらそれが楽しい. (戦闘機なのに海に潜れるとか, そういうベタなやつね.) いかにも合成な序盤の作りの粗さに不安を覚えたものの, 後半はテンポよくすすむ. 悲しいのは, ロボットのデザインがものすごくテキトーだったこと. ギミックとか空戦, クリーチャーなんかはそこそこ派手に作りこんでいるんだから. もう少しがんばってもいいのに...

amazon.rb (tdiary plugin) と同じように cinemascape 用の cinema.rb を作ってみたが, あまり嬉しくなかった... まず cinemascape にエントリがない事があるし, 映画には書籍と違って大抵は "公式サイト" みたいのがある. どちらか一方では片手落ちだ. タイトル, 公式サイト URL, cinemascape id の三つをパラメタにとるようにすればいいのかな. amazon の偉大さを実感.